令和5年 予備試験 論文式 実務基礎(民事) 出題の趣旨・論点・解説
問題
[民 事]
論点の一覧
出題の趣旨をもとに、採点で問われる点を整理したものです(配点は 100 点満点に換算した目安)。
設問1(1)
- 訴訟物の特定(保証契約に基づく保証債務履行請求権)4点・簡潔に
設問1(2)
- 請求の趣旨の記載4点・簡潔に
設問1(3)
- 請求原因のうち主たる債務の発生と期限の利益喪失(売買契約の締結、分割払=期限の猶予の合意、期限の利益喪失約款、弁済期の経過)8点
- 請求原因のうち保証契約の締結と書面性(民法446条2項)6点
設問1(4)
- 下線部(分割金の支払を怠ったこと)を請求原因として記載すべきか8点・簡潔に
設問1(5)
- 預金債権に対する仮差押えの保全の必要性と自宅不動産の時価の立証の要否8点・簡潔に
設問2(1)
- 錯誤取消しを理由とする履行拒絶の抗弁の要件事実①②③10点
設問2(2)
- (う)の履行拒絶の意思表示が必要な理由(民法457条3項・権利抗弁)6点・簡潔に
設問3(1)
- 法定追認の要件事実④6点
設問3(2)
- 再抗弁として機能する理由(法定追認・民法125条1号、122条)8点
設問4(1)
- 成立を否認する理由の陳述⑤⑥6点・簡潔に
設問4(2)
- 二段の推定の枠組みと争点の整理(本件契約書が直接証拠であること)7点
- 書証・供述から認定できる事実の分析評価と結論(原告代理人としての説得的論述)13点
全体
- 論理的構成・文章表現(要件事実の摘示方法、主張立証責任の分配を踏まえた整理、分量の適切さ)6点・簡潔に
出題の趣旨(法務省公表)
設問1は、保証契約に基づく保証債務履行請求権が問題となる訴訟において、原
告の希望に応じた訴訟物、請求の趣旨及び請求を理由づける事実を整理するととも
に、主たる債務である売買契約に基づく代金支払請求権につき分割払いの合意があ
る場合の期限の利益喪失事由について請求を理由づける事実として訴状に記載すべ
きか否かの検討を求めるものであり、前記訴訟物の法律要件及び要件事実の正確な
理解が問われている。また、仮差押命令の申立てに当たり疎明すべき保全の必要性
について、債務者の資産状況に即して具体的に検討することが求められている。
設問2は、設問1の請求原因に対する抗弁として機能するために必要な要件事実
及びその事実が必要となる理由の説明を求めるものである。主たる債務者の錯誤に
基づく取消権を理由とする保証人の履行拒絶(民法第457条第3項)につき、法
律要件及び要件事実の理解が問われている。
設問3は、設問2の抗弁に対する再抗弁として機能するために必要な要件事実及
びその事実が必要となる理由の説明を求めるものである。法定追認(民法第125
条第1号)に関する法律要件及び要件事実の理解が問われている。
設問4は、本件契約書(Y作成部分)につき、Yの印章により顕出された印影が
あり、いわゆる二段の推定が働くことを前提に、被告が文書の成立を否認する理由
を整理した上で、原告代理人の立場から、本件契約書(Y作成部分)が要証事実で
ある保証契約締結の事実についての直接証拠となることを踏まえつつ、要証事実の
存否につき、原告に有利・不利な複数の事実を適切に分析・評価しながら、本件契
約書(Y作成部分)が真正に成立したものであり、要証事実が認められるという点
を、説得的に論述することが求められる。
参考答案と AI 採点
この問題の参考答案(出題の趣旨と照合済み)は Pro で読めます。自分で答案を書けば、論点の一覧に沿って AI が採点し、参考答案と項目ごとに見比べられます。
答案を書いて AI 採点する出典:法務省「令和5年予備試験」(問題文・出題の趣旨。表示のため改行等を整えています)。論点の一覧・参考答案は AI を用いて X-Law合同会社が作成したもので、誤りを含む可能性があります。
