令和3年 予備試験 論文式 実務基礎(民事) 出題の趣旨・論点・解説
問題
[民 事]
論点の一覧
出題の趣旨をもとに、採点で問われる点を整理したものです(配点は 100 点満点に換算した目安)。
設問1(1)
- 訴訟物の特定(賃貸借契約に基づく賃料支払請求権、個数)4点・簡潔に
設問1(2)
- 請求の趣旨の記載4点・簡潔に
設問1(3)
- 請求原因事実(賃料支払請求の要件事実)13点
設問1(4)(i)
- 一部請求と一部弁済──5万円弁済の主張が抗弁に当たらないこと8点
設問1(4)(ii)
- 5万円弁済主張の訴訟上のその他の意味4点・簡潔に
設問2
- 債権者代位権行使ではなく仮差押えを選択した理由10点
設問3(1)(i)
- 債権譲渡(代物弁済による譲渡)の抗弁の要件事実8点
設問3(1)(ii)
- 債務者が対抗要件の具備なくして譲渡人の請求を拒めること7点・簡潔に
設問3(2)
- 敷金返還請求権を自働債権とする相殺の主張が主張自体失当であること8点
設問4
- 二段の推定の枠組みとY側の主張の位置付け8点
- 盗用の推認を基礎づける事実の摘示と評価(印章の性質・保管状況・接近可能性)6点
- 契約書の作成経緯・体裁の不自然性の指摘5点
- 5万円支払の性格および賃料不請求という間接事実の評価5点
- Xの供述の信用性を弾劾する事情(請求に至る動機・別居の有無等)3点・簡潔に
全体
- 論理的構成・説得力・表現(特に設問4の準備書面としての構成)7点
出題の趣旨(法務省公表)
設問1は,賃貸借契約に基づく賃料支払請求権が問題となる訴訟において,原告
の希望に応じた訴訟物,請求の趣旨,請求を理由づける事実及び一部弁済の主張の
訴訟上の位置付けについて説明を求めるものである。賃貸借契約に関する法律要件
や一部請求と一部弁済との関係について正確な理解が問われている。
設問2は,債権回収の手段について原告代理人としての選択を問うものである。
債権者代位権の行使及び仮差押えの効果についての正確な理解が求められる。
設問3は,被告の二つの主張に関し,各主張の位置付けや抗弁となる場合の抗弁
事実の内容を問うものである。実体法及び判例の理解を踏まえながら,本件への当
てはめを適切に検討することが求められる。
設問4は,被告代理人の立場から,本件賃貸借契約を締結した事実が認められな
いことに関し準備書面に記載すべき事項を問うものである。文書に作成名義人の印
章により顕出された印影があることを踏まえ,いわゆる二段の推定が働くことを前
提として,自らの主張の位置付けを明らかにすることが求められる。その上で,い
かなる証拠によりいかなる事実を認定することができるかを示すとともに,各認定
事実に基づく推認の過程を,本件の具体的な事案に即して,説得的に論述すること
が求められる。
参考答案と AI 採点
この問題の参考答案(出題の趣旨と照合済み)は Pro で読めます。自分で答案を書けば、論点の一覧に沿って AI が採点し、参考答案と項目ごとに見比べられます。
答案を書いて AI 採点する出典:法務省「令和3年予備試験」(問題文・出題の趣旨。表示のため改行等を整えています)。論点の一覧・参考答案は AI を用いて X-Law合同会社が作成したもので、誤りを含む可能性があります。
