令和6年 予備試験 論文式 実務基礎(民事) 出題の趣旨・論点・解説
問題
[民 事]
論点の一覧
出題の趣旨をもとに、採点で問われる点を整理したものです(配点は 100 点満点に換算した目安)。
設問1(1)
- 訴訟物の特定(所有権に基づく返還請求権としての土地明渡請求権)6点
設問1(2)
- 請求の趣旨の記載4点・簡潔に
設問1(3)
- 請求を理由づける事実(所有・占有)8点
設問1(4)
- 占有権原の抗弁(転貸借契約に基づく占有権原)の要件事実12点
設問2(1)(ⅰ)
- 賃料不払による解除の再抗弁該当性と再抗弁事実10点
設問2(1)(ⅱ)
- 無断転貸を理由とする解除の再抗弁該当性と主張しない理由(特段の事情の主張の位置付け)12点
設問2(2)
- 相殺の再々抗弁における自働債権の弁済期到来の主張と理由8点・簡潔に
設問3(1)
- 再々々抗弁としての和解+弁済の主張とその理由(和解契約の法律効果)11点
設問3(2)(ⅰ)
- 二段の推定の前提——裁判所が確認すべき事項(署名の認否)と民訴法228条4項7点・簡潔に
設問3(2)(ⅱ)
- 本件事実(和解合意)立証のための訴訟活動——場合分けと本証・反証8点・簡潔に
設問4
- 口頭弁論終結前の建物所有権移転と強制執行上の不都合・事前の保全手段9点・簡潔に
全体
- 論理的構成・文章表現(要件事実の摘示の正確性・一貫性)5点
出題の趣旨(法務省公表)
設問1は、契約関係にない第三者に対する建物収去土地明渡請求が問題となる訴
訟において、原告の希望に応じた訴訟物、請求の趣旨、請求を理由づける事実及び
抗弁事実の内容を問うものである。前記訴訟物(物権的請求権)や、請求原因及び
抗弁(転貸借契約に基づく占有権原)の要件事実につき、正確な理解が求められ
る。
設問2は、原告の二つの主張(賃料不払及び無断転貸を理由とする解除)に関
し、再抗弁該当性及び再抗弁となる場合の再抗弁事実の内容を問うとともに、前記
再抗弁に対し、相殺の再々抗弁として機能するために必要な要件事実及びその事実
が必要となる理由を問うものである。特に、無断転貸における賃貸人の承諾の意思
表示に代わる「背信行為と認めるに足りない特段の事情」につき、その主張の位置
付けについて事案に即した正確な分析が求められる。
設問3(1)は、前記再々抗弁に対し、再々々抗弁として機能するために必要な
要件事実及びその事実が必要となる理由の説明を問うものであり、和解契約の法律
効果(債権の一部消滅)に触れつつ、合わせて弁済の主張が必要となる理由を説得
的に論述することが求められる。
設問3(2)は、作成者名義の署名がある私文書の成立の真正が否認された場合
に関して、民事訴訟法第228条第4項についての理解を問うとともに、要証事実
を立証するための当事者の訴訟活動について問うものである。
設問4は、前記訴訟において、口頭弁論終結前に建物の所有権が第三者に移転し
ていた場合につき、強制執行の申立てに当たって生じる不都合を問うとともに、こ
れを防ぐために事前に採るべきであった法的手段(民事保全手続)を問うものであ
る。
参考答案と AI 採点
この問題の参考答案(出題の趣旨と照合済み)は Pro で読めます。自分で答案を書けば、論点の一覧に沿って AI が採点し、参考答案と項目ごとに見比べられます。
答案を書いて AI 採点する出典:法務省「令和6年予備試験」(問題文・出題の趣旨。表示のため改行等を整えています)。論点の一覧・参考答案は AI を用いて X-Law合同会社が作成したもので、誤りを含む可能性があります。
