令和元年 予備試験 論文式 憲法 出題の趣旨・論点・解説
問題
[憲 法]
論点の一覧
出題の趣旨をもとに、採点で問われる点を整理したものです(配点は 100 点満点に換算した目安)。
設問
- 問題の所在の設定(Xの主張する権利・侵害行為の特定)8点
- 信教の自由の保障内容と制約の認定(一般的義務からの免除請求の可否)14点
- 判断枠組みの設定(信教の自由への影響の大きさの評価)14点
- 政教分離原則との関係(代替措置が特定宗教への援助に当たるか)13点
- 校長の挙げるその他の理由の検討①(信仰理由の真摯性の判断困難)7点
- 校長の挙げるその他の理由の検討②(他のB教徒女子生徒との公平性・授業運営への支障)10点
- 成績評価・調査書記載の違憲違法性の検討と結論8点
- 教育を受ける権利(26条)および学習権との関係9点・簡潔に
- 外国人の人権享有主体性(社会権と教育を受ける権利)8点・簡潔に
- 未成年者(生徒)の人権と学校の教育裁量4点・簡潔に
- 論理的構成・対立見解への言及・文章表現5点
出題の趣旨(法務省公表)
本問では,主として①信教の自由に基づく一般的な義務の免除の可否,②代替措
置を講じることの政教分離原則との関係など具体的な検討が問題となるほか,③教
育を受ける権利,④外国人の人権享有主体性や未成年者の人権等の論点が含まれる。
判例としては,剣道受講拒否事件(最高裁判所第二小法廷平成8年3月8日判決,
民集50巻3号469頁)を意識することが求められる。もっとも,事案には異な
るところが少なくないので,直接参考になるとは限らず,同事件との異同を意識し
つつ,事案に即した検討が必要である。
①については,水泳実技への参加とB教の教義との関係,代替措置が認められな
いことによる結果の重大性などを事案に即して把握し,信教の自由への影響の大き
さを的確に把握して,判断枠組みを設定することが求められる。
②は,①で設定した判断枠組みに基づく具体的検討に当たるものである。政教分
離原則との関係の点も含め,代替措置をとらないことについて校長が示した理由が
詳しく述べられているので,それに即して分析を進めることが必要である。
以上が必ず論じてもらいたい内容であり,③④はそれに比較すると優先度は落ち
るが,詳しく検討するためには必要な点である。特に,本件は,正面からその侵害
を問題とするかどうかはともかく,社会権である教育を受ける権利が関わってくる
事案である。社会権は外国人には保障されないという一般論が,学習権を背景とす
る教育を受ける権利との関係でも妥当するかという問題意識を感じてもらいたいと
ころである。
参考答案と AI 採点
この問題の参考答案(出題の趣旨と照合済み)は Pro で読めます。自分で答案を書けば、論点の一覧に沿って AI が採点し、参考答案と項目ごとに見比べられます。
答案を書いて AI 採点する出典:法務省「令和元年予備試験」(問題文・出題の趣旨。表示のため改行等を整えています)。論点の一覧・参考答案は AI を用いて X-Law合同会社が作成したもので、誤りを含む可能性があります。
