平成28年 予備試験 論文式 憲法 出題の趣旨・論点・解説
問題
[憲 法]
論点の一覧
出題の趣旨をもとに、採点で問われる点を整理したものです(配点は 100 点満点に換算した目安)。
設問
- 問題の所在――政府による給付(助成)への条件付けという構造の把握10点
- Xの主張①――消極的表現の自由(憲法21条1項)の侵害12点
- 主張①における制約の存否・態様の分析10点
- Xの主張②――結社の活動の自由(憲法21条1項)の侵害10点
- 主張②における制約の存否――助成不交付による活動の著しい困難10点
- A市側から想定される反論(助成の性質を踏まえたもの)12点
- 自身の見解――審査基準・判断枠組みの設定12点
- 自身の見解――あてはめ①(誓約書要求の目的と手段)10点
- 自身の見解――あてはめ②(助成不交付の不利益と代替手段・結論)8点
全体
- 論理的構成・文章表現6点・簡潔に
出題の趣旨(法務省公表)
本問は,消極的表現の自由(憲法第21条第1項)及び結社の活動の自由(同)
に対する制約の合憲性に関する出題である。ただし,ここでは,私的団体の活動に
対する政府による助成の条件付けが論点となっており,これを踏まえた検討が求め
られる。現代国家において,国や地方自治体は様々な給付活動を行うが,その際,
一定の条件を付すことがあり,その条件付けが,私人の憲法上の権利への制約とな
る場合があることに注意する必要がある。
Xとしては,まず,①結婚に関する価値観は個人の自由な選択に委ねるべきであ
るとして,結婚という形にはこだわらない活動方針を採用しているところ,本件誓
約書により法律婚の推進を積極的に支持するよう求められることについては,その
法人・団体の基本方針に沿わない見解を表明させるものであって,Xの消極的表現
の自由を侵害する,との意見主張が考えられる。他の議論も考えられないではない
が,そうした主張が最も直裁であり,的を得たものとなろう。次に,②本件誓約書
を提出することができず,その結果助成が受けられなかったことについては,Xの
活動の自由を著しく困難にさせ,結社としての活動の自由を侵害する,との違憲主
張が考えられる。
これに対し,解答者としては,A市の側から想定される反論を,助成の性質を踏
まえつつ明確にした上で,基本的な判例・学説の知識を前提にしながら,説得力の
ある形で自身の見解を述べることが求められる。
参考答案と AI 採点
この問題の参考答案(出題の趣旨と照合済み)は Pro で読めます。自分で答案を書けば、論点の一覧に沿って AI が採点し、参考答案と項目ごとに見比べられます。
答案を書いて AI 採点する出典:法務省「平成28年予備試験」(問題文・出題の趣旨。表示のため改行等を整えています)。論点の一覧・参考答案は AI を用いて X-Law合同会社が作成したもので、誤りを含む可能性があります。
