平成30年 予備試験 論文式 民法 出題の趣旨・論点・解説
問題
[民 法]
論点の一覧
出題の趣旨をもとに、採点で問われる点を整理したものです(配点は 100 点満点に換算した目安)。
設問1
- ①債務不履行構成:直接の契約関係にないA・C間における安全配慮義務の成否(規範定立)11点
- ①安全配慮義務の具体的内容と違反のあてはめ7点
- ②不法行為構成:注文者Cの使用者責任(民法715条)およびC自身の不法行為(709条)12点
- ①②の有利・不利(1)消滅時効7点
- ①②の有利・不利(2)帰責事由・過失の主張立証責任6点
- ①②の有利・不利(3)遅延損害金の起算点4点・簡潔に
- ①②の有利・不利(4)弁護士費用その他4点・簡潔に
設問2
- ㋐離婚意思の意義と協議離婚の有効性9点
- ㋐離婚が有効であることを前提とした財産分与の有効性4点・簡潔に
- ㋑詐害行為取消権の一般的要件の検討5点
- ㋑財産分与の詐害行為該当性の判断基準(最判昭58.12.19)10点
- ㋑本件土地についてのあてはめ7点
- ㋑本件建物についてのあてはめ(取消しの範囲)7点
全体
- 論理的構成・文章表現7点
出題の趣旨(法務省公表)
設問1は,労働災害の事案を題材として,安全配慮義務違反を理由とする債務不
履行責任や不法行為責任に関する基本的な知識・理解を問うとともに,債務不履行
に基づく損害賠償と不法行為に基づく損害賠償とでどのような具体的規律の相違が
あるかについて,事案に応じた分析を行う能力を試すものである。
請求の根拠に関する解答に当たっては,債務不履行については直接の契約関係に
ない当事者間における安全配慮義務の成否等に関し,不法行為については注文者・
請負人間の使用者責任の成否等に関し,自説を論理的に展開し,事案に応じた当て
はめを行うことが求められる。また,有利・不利に関する解答に当たっては,消滅
時効,帰責事由や過失の主張立証責任,遅延損害金の起算点等につき,事案に即し
た評価を行うことが求められる。
設問2は,仮装離婚及びこれに伴う財産分与による責任財産の隠匿について,協
議離婚及び財産分与の有効性に関する基本的な知識・理解を問うとともに,財産分
与の詐害行為該当性や取消しの範囲について,事案に応じた分析を行う能力を試す
ものである。
離婚及び財産分与の有効性に関する解答に当たっては,離婚をする意思の意義・
内容に関する解釈を展開した上で,離婚の有効性と財産分与の有効性とを論ずるこ
とが求められる。また,詐害行為に関する解答に当たっては,財産分与制度の趣旨
を踏まえつつ,最高裁昭和58年12月19日判決・民集37巻10号1532頁
も意識して,事案に応じた当てはめを行うことが求められる。
参考答案と AI 採点
この問題の参考答案(出題の趣旨と照合済み)は Pro で読めます。自分で答案を書けば、論点の一覧に沿って AI が採点し、参考答案と項目ごとに見比べられます。
答案を書いて AI 採点する出典:法務省「平成30年予備試験」(問題文・出題の趣旨。表示のため改行等を整えています)。論点の一覧・参考答案は AI を用いて X-Law合同会社が作成したもので、誤りを含む可能性があります。
