令和2年 予備試験 短答式 民法 第2問 解説
問題
消滅時効に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.債務不履行に基づく損害賠償請求権は,債権者が権利を行使することができることを知った時から5年間行使しない場合,時効によって消滅する。
イ.詐欺を理由とする取消権は,その行為の時から5年間行使しない場合,時効によって消滅する。
ウ.不法行為に基づく損害賠償請求権は,不法行為の時から20年間行使しない場合,時効によって消滅する。
エ.10年より短い時効期間の定めのある権利が確定判決によって確定した場合,その時効期間は,短い時効期間の定めによる。
オ.定期金の債権は,債権者が定期金の債権から生ずる金銭その他の物の給付を目的とする各債権を行使することができることを知った時から10年間行使しない場合,時効によって消滅する。
- ①ア ウ
- ②ア オ
- ③イ エ正解
- ④イ オ
- ⑤ウ エ
解説
要点
取消権の期間制限(追認可能時から5年・行為時から20年、民法126条)と、確定判決による時効期間の延長(10年より短い期間でも10年になる、民法169条1項)は混同しやすいので、起算点と期間の組合せを正確に覚える。
結論
誤っているのはイとエであり、選択肢3が正解である。イは民法126条が「追認をすることができる時から5年」「行為の時から20年」と定めるのに対し、「行為の時から5年」という条文にない組合せを述べている点で誤り、エは10年より短い時効期間の権利が確定判決で確定した場合に10年に延長されるのに「短い期間のまま」としている点で誤りである。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和2年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
