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令和2年 予備試験 短答式 民法 第10問 解説

問題

契約の解除に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。 ア.解除権の行使について期間の定めがない場合において,相手方が,解除権を有する者に対し,相当の期間を定めて,その期間内に解除をするかどうかを確答すべき旨の催告をしたにもかかわらず,当該期間内に解除の通知を受けないときは,解除権は消滅する。 イ.契約の性質又は当事者の意思表示により,特定の日時又は一定の期間内に履行をしなければ契約の目的を達成することができない債務について,債務者が履行をしないでその時期を経過したときは,契約の解除がされたものとみなされ,当該債務は当然に消滅する。 ウ.債務の一部の履行が不能である場合において,残存する部分のみでは契約をした目的を達することができないときは,債権者は,催告をすることなく,直ちに契約の全部の解除をすることができる。 エ.解除権を有する債権者が,過失によって契約の目的物を著しく損傷した場合には,その債権者が解除権を有することを知らなかったとしても,解除権は消滅する。 オ.解除権が行使された場合の原状回復において,金銭以外の物を返還するときは,その物を受領した時以後に生じた果実をも返還する義務がある。
  1. ①ア イ
  2. ②ア ウ
  3. ③イ エ正解
  4. ④ウ オ
  5. ⑤エ オ

解説

要点
定期行為の履行遅滞(542条1項4号)は無催告で解除権が発生するにすぎず、当然に契約が解除されたとみなされるわけではない。また目的物損傷等による解除権消滅(548条)には、解除権の存在を知らなかった場合の例外がある点に注意する。

結論

誤っているのはイとエであり、選択肢3が正しい。イは定期行為の履行遅滞が「無催告解除を可能にする」だけであって当然に解除されたとみなされるわけではない点で誤り、エは解除権を有することを知らなかった場合には解除権は消滅しない旨の民法548条ただし書を無視している点で誤りである。

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出典:法務省「令和2年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。