令和2年 予備試験 短答式 行政法 第15問 解説
問題
行政指導に関する次のアからウまでの各記述について,行政手続法に照らし,正しいものに○,誤っているものに×を付した場合の組合せを,後記1から8までの中から選びなさい。
ア.行政指導に携わる者は,当該行政指導をする際に,行政機関が許認可等をする権限又は許認可等に基づく処分をする権限を行使し得る旨を示すときは,その相手方に対して,当該権限を行使し得る根拠となる法令の条項及び当該条項に規定する要件を示さなければならないが,当該権限の行使が当該条項に規定する要件に適合する理由を示す必要はない。
イ.法令に違反する行為の是正を求める行政指導を受けた者が,当該行政指導をした行政機関に対し,当該行政指導がその根拠となる法律の規定する要件に適合しない旨を申し出て,当該行政指導の中止その他必要な措置をとることを求めたときは,当該行政機関は,当該行政指導が当該法律に規定する要件に適合することを確認するまでの間,当該行政指導を一時中止しなければならない。
ウ.行政指導の内容はあくまでも相手方の任意の協力によってのみ実現されるものでなければならないから,許認可等に基づく処分をする権限を有する行政機関が当該権限を行使する意思がない場合においてする行政指導にあっては,当該行政指導に携わる者は,当該権限を行使し得る旨を殊更に示すことにより相手方に当該行政指導に従うことを余儀なくさせるようなことをしてはならない。
- ①ア〇 イ〇 ウ○
- ②ア〇 イ〇 ウ×
- ③ア〇 イ× ウ○
- ④ア〇 イ× ウ×
- ⑤ア× イ〇 ウ○
- ⑥ア× イ〇 ウ×
- ⑦ア× イ× ウ○正解
- ⑧ア× イ× ウ×
解説
要点
行政手続法35条2項は条項・要件に加え「要件適合の理由」も示すよう義務付け、36条の2は行政指導中止の求めがあっても行政機関に一時中止義務までは課していない。34条の殊更表示禁止規定は正確に押さえる。
結論
正しい組合せはア×・イ×・ウ○であり、選択肢7が正解である。アは行政手続法35条2項が要求する開示事項のうち「要件適合の理由」を欠いており誤り、イは36条の2に「確認するまで一時中止」という義務は定められておらず誤り、ウは34条の規律をそのまま述べたもので正しい。
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出典:法務省「令和2年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
