令和2年 予備試験 短答式 刑法 第6問 解説
問題
住居侵入等の罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合,正しいものはどれか。
- ①「住居」というには,居住者が,法律上正当な権限に基づいて居住する必要があり,単に日常生活に使用しているだけでは足りない。
- ②「人の看守する」というには,施錠等の物的設備がなくても,人が事実上管理支配していれば足りる。正解
- ③「建造物」というには,土地に定着し,屋根があって,壁又は柱により支持され,その内部に人の出入りができる構造であるだけでは足りない。
- ④「建造物」に含まれる囲繞地というには,当該建物に接してその周辺に存在し,かつ,管理者が外部との境界に囲障を設置することにより,建物の付属地として,建物利用のために供されるものであることが明示されているだけでは足りない。
- ⑤「侵入し」というには,建造物等の平穏を害する必要があり,その管理権者の意思に反して立ち入ることだけでは足りない。
解説
要点
住居侵入罪の各構成要件(住居・看守・建造物・囲繞地・侵入)は、判例上いずれも緩やかに解されており、法律上の居住権限や施錠等の物的設備がなくても、事実上の居住・事実上の管理支配があれば足りる。「侵入」は管理権者の意思に反する立入りで足りる。
結論
選択肢2が正しい。判例は「人の看守する」の意義について、施錠等の物的設備は不可欠ではなく、人が事実上管理支配していれば足りるとしている。他の選択肢はいずれも判例が示す各要件の内容より厳格な内容を述べており誤りである。
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出典:法務省「令和2年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
