平成29年 予備試験 短答式 刑事訴訟法 第16問 解説
問題
次の【事例】は,被疑者甲の身体拘束の経過である。甲の勾留期間の満了日は後記1から5までのうちどれか。【事 例】司法警察員Xは,平成28年10月1日,L地方裁判所裁判官から,被疑者を甲,罪名を傷害,有効期間を「平成28年10月8日まで」などとする逮捕状の発付を受け,同月6日午後6時,甲を逮捕した。その後,Xは,同日午後7時,甲をM警察署に引致し,司法警察員Yは,同月7日午後4時に甲を書類及び証拠物とともにL地方検察庁検察官に送致する手続をした。同日午後4時30分に送致を受けたL地方検察庁検察官は,同月8日午後3時,L地方裁判所裁判官に,逮捕事実と同じ被疑事実で甲の勾留を請求し,L地方裁判所裁判官は,同月9日午後1時,被疑者を甲,罪名を傷害,有効期間を「平成28年10月16日まで」などとする勾留状を発付した。これを受けて,司法警察員Zは,同月9日午後1時20分,同勾留状を執行し,同日午後2時,甲をM警察署に勾留した。その後,甲の勾留期間は延長されなかった。
- ①平成28年10月15日
- ②平成28年10月16日
- ③平成28年10月17日正解
- ④平成28年10月18日
- ⑤平成28年10月19日
解説
要点
勾留期間(10日間)は勾留状の発付日や執行日ではなく「勾留の請求をした日」から起算し(208条1項)、同項の文言が55条1項本文の初日不算入原則の特則となるため、請求日を1日目として数える。逮捕から勾留請求までの各時間制限(48時間・24時間・72時間)と混同しないこと。
結論
勾留期間の起算点は勾留状発付日でも執行日でもなく「勾留の請求をした日」であり、しかもこの期間計算は初日を算入する扱いになる。本事例では勾留請求日が平成28年10月8日なので、これを1日目として10日目にあたる同月17日が満了日となり、選択肢3が正しい。
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出典:法務省「平成29年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
