SaySayLaw無料で演習する

平成29年 予備試験 短答式 刑法 第9問エ 解説

平29予備 第9問エ刑法未遂・中止犯・不能犯の過去問

問題

次のアからオまでの各事例における甲の罪責について,判例の立場に従って検討し,( )内の犯罪が既遂になる場合には1を,未遂にとどまる場合には2を,既遂にも未遂にもならない場合には3を選びなさい。 エ.甲は,知り合いの女性乙を自己が運転する自動車に乗せて同車内において強いて姦淫しようと考え,乙に対し,「自宅まで送ってあげる。」とうそを言ったところ,乙は,これを信じて同車に乗り込んだが,甲の態度を不審に思い即座に同車から降りた。(強姦罪)
  1. ①犯罪が既遂になる
  2. ②未遂にとどまる
  3. ③既遂にも未遂にもならない正解

解説

要点
判例(最決昭45.7.28・ダンプカー事件)は、姦淫目的で被害者を自動車に引きずり込む暴行の時点で強姦罪の実行の着手を認めるが、本問は欺罔により任意に乗車させたにとどまり、暴行・脅迫も姦淫に至る現実的危険性の切迫もないため、着手が否定され未遂にもならない。

結論

選択肢3が正しい。甲はうそを言って乙を車に乗せただけで、姦淫に向けた暴行・脅迫に及んでおらず、姦淫に至る客観的・現実的な危険性が切迫したともいえないから、強姦罪の実行の着手が認められず、未遂罪も成立しない。

この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
無料で始める

出典:法務省「平成29年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。