平成29年 予備試験 短答式 刑法 第9問ア 解説
問題
次のアからオまでの各事例における甲の罪責について,判例の立場に従って検討し,( )内の犯罪が既遂になる場合には1を,未遂にとどまる場合には2を,既遂にも未遂にもならない場合には3を選びなさい。
ア.甲は,会社事務所内において現金を窃取して,戸外に出たところを警備員乙に発見されて取り押さえられそうになったため,逮捕を免れようと考え,乙に対し,刃体の長さ20センチメートルの出刃包丁をその腹部に突き付け,「ぶっ殺すぞ。」と怒鳴り付けたが,偶然その場を通り掛かった警察官に取り押さえられ,逮捕を免れることができなかった。(事後強盗罪)
- ①犯罪が既遂になる正解
- ②未遂にとどまる
- ③既遂にも未遂にもならない
解説
要点
事後強盗罪(刑法238条)の既遂・未遂は、暴行・脅迫の結果(逮捕を免れたか等)ではなく、先行する窃盗が既遂か未遂かによって決まる(最判昭24.7.9)。窃盗既遂であれば、その後の暴行・脅迫が奏功しなくても事後強盗は既遂となる。
結論
甲は現金を窃取して戸外に出た時点で窃盗は既遂に達しており、その後の脅迫が奏功せず逮捕されたとしても、事後強盗罪は既遂となる。よって選択肢1が正しい。
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出典:法務省「平成29年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
