平成27年 予備試験 短答式 民法 第12問 解説
問題
賃貸借及び使用貸借に関する次の1から4までの各記述のうち,使用貸借にのみ当てはまるものはどれか。なお,本問において,賃貸借の賃貸人及び使用貸借の貸主は,いずれも「貸主」といい,賃貸借の賃借人及び使用貸借の借主は,いずれも「借主」という。
- ①借主は,目的物の通常の必要費を負担する。正解
- ②借主は,契約又はその目的物の性質によって定まった用法に従い,目的物の使用及び収益をしなければならない。
- ③貸主が死亡した場合,契約は当然に終了する。
- ④借主は,契約が終了した場合,目的物を原状に復さなければならないが,借主が目的物に附属させた物を収去するには,貸主の同意を得る必要がある。
解説
要点
使用貸借は無償契約であるため通常の必要費は借主負担(595条1項)だが、賃貸借は有償契約であるため必要費は賃貸人負担が原則で賃借人は償還請求できる(608条1項)。この対比を軸に費用負担の条文を押さえること。
結論
選択肢1「借主は,目的物の通常の必要費を負担する」は使用貸借にのみ当てはまる。使用貸借では借主が通常の必要費を自ら負担するのに対し,賃貸借では必要費は本来賃貸人が負担すべきもので,賃借人が支出した場合は償還請求できるにすぎないため,両者で負担者が逆になる。
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出典:法務省「平成27年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
