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平成26年 予備試験 短答式 民事訴訟法 第42問 解説

平26予備 第42問民事訴訟法弁論主義・釈明権の過去問

問題

Xは,Yに対し,Yの脇見運転による過失を原因とする交通事故により傷害を受け,500万円の損害を被ったと主張して,不法行為に基づく損害賠償請求として500万円の支払を求める訴えを提起したところ,Yは,Xには飛び出してきた不注意があるが,自分にも脇見運転による過失があったことを認めると主張した。X及びYからこれ以外の主張がなかったとして,次のアからウまでの裁判所の判決に関する後記1から5までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものはどれか。 ア.裁判所は,証拠調べの結果,YがXに対して500万円の弁済をしている事実を認めて,Xの請求を棄却する判決をした。 イ.裁判所は,証拠調べの結果,不法行為の成立を認めつつ,Xの飛び出しの事実を認めて,300万円の範囲で,Xの請求を認容した。 ウ.裁判所は,証拠調べの結果,Yの脇見運転による過失は認められないとして,Xの請求を棄却した。
  1. ①アからウまでのいずれの判決も,弁論主義に反する。
  2. ②アからウまでのいずれの判決も,弁論主義に反しない。
  3. ③アの判決は弁論主義に反するが,イ及びウの判決は弁論主義に反しない。
  4. ④ア及びイの判決は弁論主義に反するが,ウの判決は弁論主義に反しない。
  5. ⑤ア及びウの判決は弁論主義に反するが,イの判決は弁論主義に反しない。正解

解説

要点
弁論主義違反の有無は主要事実ごとに判断する。①当事者が主張していない事実(弁済)を裁判所が認定するのは第一テーゼ違反、②過失相殺の基礎事実(被害者の過失)は判例上当事者の主張がなくても斟酌でき、しかも本問ではYが主張しているから、どの見解でも違反にならない、③当事者間に争いのない事実(裁判上の自白)は裁判所を拘束するので、これに反する認定は第二テーゼ違反となる。

結論

アは当事者の主張していない弁済の事実を裁判所が認定しており弁論主義(第一テーゼ)に反し、ウはYが自白した脇見運転の事実を裁判所が否定しており自白の拘束力(弁論主義第二テーゼ)に反する。これに対しイは過失相殺の基礎事実に関するものであり、判例によれば当事者の主張がなくても斟酌でき、しかも本問ではYが飛び出しの事実を主張しているから弁論主義違反とはならない。したがって選択肢5が正しい。

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出典:法務省「平成26年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。