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平成25年 予備試験 短答式 刑事訴訟法 第15問 解説

平25予備 第15問刑事訴訟法逮捕・勾留の過去問

問題

次の【事例】に関する警察官の捜査活動等について述べた後記アからオまでの【記述】のうち,正しいものの組合せは,後記1から5までのうちどれか。【事 例】H警察署司法警察員は,「平成24年3月1日午後9時,I市内にあるJ倉庫裏において,甲が乙に覚せい剤を譲り渡すという覚せい剤取引の計画がある。」旨の情報を入手した。そこで,司法警察員は,部下である司法巡査X及び司法巡査Yに対して,前記覚せい剤取引を確認した場合には甲及び乙を逮捕するように指示した。その後,司法巡査X及び司法巡査Yは,同日午後9時,前記J倉庫裏において,甲が乙にアタッシュケースを渡したのを現認したので,直ちに,甲及び乙に対する職務質問を開始した。しかし,甲は,その場から逃走し,司法巡査Xはこれを追跡したものの,見失った。これに対し,乙は,その場に留まり,司法巡査Yの求めに任意に応じて前記アタッシュケースを開披し,その中に入っていた白色粉末入りのビニール袋を司法巡査Yに渡した。そして,司法巡査Yは,乙の同意を得た上で,試薬を使用してその白色粉末が覚せい剤であることを確認したことから,同日午後9時20分,乙を覚せい剤所持の事実により現行犯逮捕した。その後,乙は,同日午後10時,司法警察員に引致された。一方,甲を捜していた司法巡査Xは,司法巡査Yから,携帯電話により,前記アタッシュケースの中には覚せい剤が入っていたことを聞いた。そして,司法巡査Xは,同日午後11時50分,I市内において,甲を発見したことから,甲を覚せい剤譲渡の事実により緊急逮捕し,司法警察員に引致した。その後,甲には,同年2月27日に同市内の宝石店において100万円相当の宝石を窃取したという窃盗の余罪があることが判明した。【記 述】 ア.乙が所持していた覚せい剤を押収するには,差押許可状の発付を受ける必要がある。 イ.甲及び乙の引致を受けた司法警察員は,緊急逮捕された甲については,弁解の機会を与える必要があるが,現行犯逮捕された乙については,弁解の機会を与える必要がない。 ウ.甲については,直ちに裁判官の逮捕状を求める手続をしなければならないが,司法巡査Xもこの手続をすることができる。 エ.甲については,覚せい剤譲渡の事実により逮捕されている間でも,前記窃盗の事実により逮捕することができる。 オ.乙について検察官に送致する手続をする場合には,この手続を平成24年3月3日午後10時までにしなければならない。
  1. ①ア イ
  2. ②ア オ
  3. ③イ ウ
  4. ④ウ エ正解
  5. ⑤エ オ(参照条文)覚せい剤取締法第41条の2第1項 覚せい剤を,みだりに,所持し,譲り渡し,又は譲り受けた者(第42条第5号に該当する者を除く。)は,10年以下の懲役に処する。

解説

要点
現行犯逮捕でも216条により203条以下の弁解機会付与手続が準用される点、緊急逮捕状の請求には199条2項のような主体の限定がなく逮捕した司法巡査自身が請求できる点、送致期限の48時間は「身体を拘束された時」=逮捕時から起算する点を押さえる。

結論

正しいのはウとエであり、選択肢4が正解である。緊急逮捕をした司法巡査X自身が刑訴法210条1項後段の逮捕状請求手続をすることができ(ウ)、また覚せい剤譲渡の事実で逮捕中の甲を別罪である窃盗の事実で重ねて逮捕することも許される(エ)。

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出典:法務省「平成25年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。