平成24年 予備試験 短答式 民法 第12問 解説
問題
事務管理に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.事務管理の管理者が本人の名でした法律行為の効果は,事務管理の効力として直接本人に帰属する。
イ.事務管理が本人の意思に反してされた場合には,本人のために有益な費用を支出した管理者は,本人が現に利益を受けている限度においてのみ,費用の償還を受けることができる。
ウ.事務管理によって管理者が本人のために有益な債務を負担した場合には,管理者は,自己に代わってその弁済をすることを本人に対して請求することができる。
エ.事務管理の管理者は,その事務管理によって本人に対し相当の額の報酬を請求することができる場合に限り,善良な管理者の注意をもって事務を処理する義務を負う。
オ.本人の身体,名誉又は財産に対する急迫の危害を免れさせるために事務管理をした管理者は,これによって本人に損害を与えたときであっても,悪意又は重大な過失がなければ損害賠償の責任を負わない。
- ①ア ウ
- ②ア エ正解
- ③イ エ
- ④イ オ
- ⑤ウ オ
解説
要点
事務管理は代理権を発生させないため法律行為の効果は本人に帰属しないこと、管理者は報酬請求権の有無にかかわらず本人の利益に適合する方法で事務を処理する義務(実質的には善管注意義務相当)を負うことを押さえる。
結論
誤っているのはアとエであり、選択肢2が正解である。事務管理は代理権を発生させる制度ではないため管理者が本人名義でした法律行為の効果は本人に帰属せず(ア誤り)、また管理者の事務処理義務は報酬請求の可否とは無関係に生じる(エ誤り)。
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出典:法務省「平成24年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
