平成24年 予備試験 短答式 憲法 第10問ア 解説
問題
司法権に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.「板まんだら」事件判決(最三小判昭和56年4月7日)は,宗教上の教義や信仰に関わる紛争について裁判所は厳に中立を保つべきであるとして,これらの事項が訴訟の前提問題に含まれている場合には,当該訴訟は法律上の争訟に当たらないとしたものである。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
板まんだら事件判決は、宗教上の教義の判断が請求の当否を決する前提問題にとどまる場合であっても、紛争の実質が宗教上の争いであり本案の争点・主張立証の核心がその点にあるときは、法令の適用による終局的解決に適さないとして法律上の争訟性を否定したものであり、「宗教上の事項が前提問題に含まれれば常に争訟性なし」とか「裁判所は中立を保つべきだから」という理由付けをしたものではない。
結論
記述アは誤りであり、選択肢2が正しい。板まんだら事件判決は、「裁判所は宗教について厳に中立を保つべきである」ことを理由としたものでも、宗教上の事項が前提問題に含まれていれば常に法律上の争訟に当たらないとしたものでもない。同判決は、宗教上の教義の判断が前提問題にとどまる場合であっても、紛争の実質が宗教上の争いであり、本案の争点及び当事者の主張立証の核心がその点にあるときは、法令の適用による終局的解決に適さず法律上の争訟に当たらない、としたものである。
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出典:法務省「平成24年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
