平成23年 予備試験 短答式 憲法 第3問ウ 解説
問題
表現の自由の制約の合憲性をめぐる判断枠組みに関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ウ.問題となっている写真集のわいせつ性については,芸術など性的刺激を緩和させる要素の存在,問題となっている各写真の写真集に占める比重,作者に対する当該分野の評論家からの評価,その表現手法等の観点から,写真集を全体としてみて判断すべきである。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
わいせつ性(風俗を害すべき書籍・図画該当性)の判断は、問題部分のみを切り離さず、芸術性等による性的刺激の緩和、当該部分が作品全体に占める比重、作者に対する当該分野の評論家の評価、表現手法等を総合し、作品を全体としてみて行う(全体的考察方法。メイプルソープ写真集事件)。
結論
選択肢1が正しい。最高裁(最判平成20年2月19日・メイプルソープ写真集事件)は、写真集のわいせつ性(関税定率法上の「風俗を害すべき書籍、図画」該当性)について、芸術性等による性的刺激の緩和の程度、問題となる各写真が写真集全体に占める比重、作者が当該分野の評論家から受けている評価、その表現手法等の観点から、写真集を全体としてみて判断すべきとした。設問の記述はこの判示に沿う。
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出典:法務省「平成23年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
