平成23年 予備試験 短答式 憲法 第3問ア 解説
問題
表現の自由の制約の合憲性をめぐる判断枠組みに関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.広告物が貼付されている場所の性質,周囲の状況,広告物の数量や形状,貼付の仕方等を総合的に考慮し,地域の美観風致の侵害の程度と当該広告物に表れた表現の持つ価値とを比較衡量してその規制の合憲性を判断すべきである。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
記述アの比較衡量枠組みは、大分県屋外広告物条例事件(最判昭62.3.3)の伊藤正己裁判官補足意見が示したものであり、法廷意見ではない。法廷意見(大阪市屋外広告物条例事件・最大判昭43.12.18、大分県事件)は、美観風致の維持という目的の正当性と規制の必要性・合理性という一般的・類型的な枠組みで合憲性を肯定している。
結論
選択肢2が正しい。記述アのような、個々の広告物ごとに場所・数量・形状等を総合考慮して美観侵害の程度と表現の価値とを比較衡量するという枠組みは、最高裁の法廷意見が採用したものではない。法廷意見は、都市の美観風致維持という規制目的の正当性と、規制手段の必要性・合理性という一般的な枠組みで合憲性を判断している。
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出典:法務省「平成23年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
