平成27年 司法試験 短答式 民法 第18問 解説
問題
AがBに金銭を貸し付け,CがAに対しBの借入金債務を保証したが,BがAに対する借入金の返還を怠ったことから,Aが,Cに対して保証債務の履行を請求する訴えを提起した場合に関する次の1から4までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものはどれか。
- ①Cは,保証債務の消滅時効を自ら援用しなくても,Bが主たる債務の消滅時効を援用したことを抗弁として主張することができる。
- ②Cは,Bが主たる債務の消滅時効を援用していない場合でも,主たる債務の消滅時効を援用して抗弁を主張することができる。
- ③Cが保証債務の消滅時効を援用して抗弁を主張するのに対し,主たる債務の消滅時効が完成する前にBがその債務の一部を弁済したことは,時効中断の再抗弁となる。
- ④Cが主たる債務の消滅時効を援用して抗弁を主張するのに対し,主たる債務の消滅時効が完成する前にCが保証債務の一部を弁済したことは,時効中断の再抗弁となる。正解
解説
要点
主たる債務について生じた時効中断(更新)は民法457条1項により保証人にも及ぶ。これに対し、保証人について生じた事由は時効中断(更新)効の相対効の原則(旧148条・現153条3項)どおり主たる債務の時効に影響せず、保証人が保証債務を一部弁済しても主たる債務の承認とはならない。
結論
選択肢4が誤りである。保証人Cが保証債務を一部弁済しても、それは主たる債務者Bによる「承認」には当たらず、時効の中断(更新)効は当事者間にのみ生じる相対効の原則から、主たる債務の消滅時効を中断(更新)させる効力を持たない。したがって、Cの主たる債務消滅時効の抗弁に対する再抗弁とはならない。
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出典:法務省「平成27年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
