平成26年 司法試験 短答式 刑法 第10問イ 解説
問題
刑法第230条の2に関する次の各【見解】についての後記アからオまでの各【記述】を検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。【見 解】A説:刑法第230条の2の規定は,名誉毀損罪について真実性の証明がなされたことを処罰阻却事由として定めたものである。B説:刑法第230条の2の規定は,他人の名誉を毀損する表現の内容が証明可能な程度に真実であることを違法性阻却事由として定めたものである。【記 述】
イ.B説に対しては,他人の名誉を毀損する表現をした者がその表現内容について真実であると信じた場合には,常に故意がないことになり相当でないという批判が向けられている。[№17]
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
本問のB説は「証明可能な程度に真実であること」を違法性阻却事由とする見解であり、錯誤の対象もこの「証明可能な程度の真実性」である。したがって、確実な資料・根拠に基づかない単なる思い込みでは故意は阻却されず、「真実と信じれば常に故意がない」という批判は当たらない。
結論
選択肢2(誤っている)が正しい。本問のB説は、違法性阻却事由を「真実であること」そのものではなく「証明可能な程度に真実であること」と設定しているため、単に真実であると信じただけでは故意は阻却されず、記述の批判はB説を正しく捉えていない。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「平成26年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
