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平成24年 司法試験 短答式 民法 第9問 解説

問題

物権と債権の対比に関する次の1から5までの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものはどれか。
  1. ①債権は時効により消滅することがあるが,物権は時効により消滅することはない。
  2. ②建物の引渡しを受けた建物賃借人は,その建物の使用を妨害された場合,占有権に基づいて妨害排除を求めることはできるが,賃借権に基づいて妨害排除を求めることはできない。
  3. ③物権は一筆の土地の一部についても成立することがあるが,債権も一筆の土地の一部を目的として成立することがある。正解
  4. ④債権は別の債権を目的とすることができるが,物権は債権を目的とすることはできない。
  5. ⑤物権は時効により取得することができるが,債権は時効により取得することはできない。

解説

要点
物権・債権の異同を問う問題では、抽象的な定義だけでなく、判例・条文が認めた例外(対抗要件を備えた不動産賃借権の妨害排除請求権(民法605条の4)、権利質、賃借権の時効取得、用益物権の消滅時効など)を具体的に思い出せるようにしておくこと。

結論

選択肢3が正しい。物権は一筆の土地の一部についても成立し得るし(例:土地の一部への地役権・地上権の設定、一筆の土地の一部の時効取得)、債権も一筆の土地の一部を目的として成立し得る(例:土地の一部だけを賃貸する契約)。両者とも「土地の一部」を対象とすることが可能であり、この点で物権と債権に差はない。

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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。