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平成24年 司法試験 短答式 民法 第24問 解説

問題

同時履行の抗弁に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。 ア.売買契約が詐欺を理由として取り消された場合において,相互に返還されるべき給付は,同時履行の関係にある。 イ.金銭消費貸借契約に基づく貸金債務の弁済と当該債務の担保のためにされた抵当権設定登記の抹消登記手続は,同時履行の関係にある。 ウ.土地の売買契約における売主の所有権移転登記義務と買主の代金支払義務は,同時履行の関係にある。 エ.建物の賃借人が造作買取請求権の行使をした場合,賃貸人の造作代金支払債務と賃借人の建物引渡債務は,同時履行の関係にある。 オ.有償寄託において,寄託者の報酬支払債務と受寄者の目的物返還債務は,同時履行の関係にある。
  1. ①ア ウ
  2. ②ア オ
  3. ③イ エ正解
  4. ④イ オ
  5. ⑤ウ エ

解説

要点
同時履行の抗弁(533条)は対価的牽連関係に立つ債務の履行に認められ、取消しによる相互の返還義務のように実質的に対価関係があるものには類推適用される一方、抵当権設定登記の抹消のような弁済による債務消滅の事後処理や、造作買取請求権のように賃貸借とは別個の法定の権利に基づく債務については、判例は同時履行を否定する。

結論

誤っているのはイとエであり、選択肢3が正解である。金銭債務の弁済と抵当権設定登記の抹消登記手続、造作代金支払債務と建物引渡債務は、いずれも判例上同時履行の関係にないとされているためである。

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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。