平成24年 司法試験 短答式 行政法 第35問ア 解説
問題
普通地方公共団体であるA市においては,観光の振興のために,宗教法人Bの主宰により長年にわたり行われている行事と提携する事業が企画されたが,A市の住民であるXは,この事業の内容については政教分離の原則等との関係で慎重に検討すべき問題があると考えている。このような場合において,Xが地方自治法(以下「法」という。)第242条の2第1項の規定に基づいて提起する住民訴訟に係る各事例に関する次のアからエまでの各記述(いずれにあっても,各記述に係るもの以外の訴訟要件については問題はなく,権限の委任についての定めもないものとする。)について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.A市の市長Cが宗教法人Bの主宰する行事に特定の日時に出席することが予定されている事例において,Xは,当該出席行為に伴う公金の支出その他の法の定める財務会計上の行為について,法第242条の2第1項第1号の規定に基づき,その差止めを求める住民訴訟を,適法に提起することができる。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
差止め住民訴訟(法242条の2第1項1号)は、財務会計上の行為が現実にまだ行われていなくても、法242条1項括弧書きのとおり、当該行為がなされることが「相当の確実さをもって予測される」場合には適法に提起できる。特定の日時に行事出席が予定されている事例はこれに該当する。
結論
選択肢1が正しい。市長Cの行事出席は特定の日時に予定されており、それに伴う公金支出等の財務会計上の行為が行われることが相当の確実さをもって予測されるといえるから、法242条の2第1項1号に基づく差止め訴訟を適法に提起できる。
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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
