平成24年 司法試験 短答式 憲法 第17問イ 解説
問題
司法権に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.苫米地事件判決(最大判昭和35年6月8日)は,法律上の争訟の要件が満たされる事案であっても,高度の政治性を有する国家行為に関しては,実際的必要性の観点から,裁判所が司法判断を下すのを自制すべきであるとしたものである。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
統治行為論には『自制説(政策的配慮による自制)』と『内在的制約説(三権分立上、裁判所の審査権の外にあるとする)』があり、苫米地事件判決は後者の立場を採ったとされる点を押さえる。
結論
選択肢2が正しい。苫米地事件判決は、高度の政治性を有する国家行為について裁判所が『自制』すべきだとしたのではなく、そもそもそのような行為は三権分立の建前上、司法権による法律上の判断が可能であっても裁判所の審査権の外にあると述べたものであり、記述イは判決の理由付けを誤って説明している。
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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
