平成24年 司法試験 短答式 刑事訴訟法 第21問エ 解説
問題
次のⅠ及びⅡの【見解】は,逮捕状が発付されている被疑事実についての緊急逮捕の可否に関するものである。次のアからオまでの【記述】のうち,Ⅰの見解について述べたものには1を,Ⅱの見解について述べたものには2を選びなさい。【見 解】Ⅰ.緊急逮捕は許されない。Ⅱ.緊急逮捕の要件さえ備わっていれば,緊急逮捕も許される。【記 述】
エ.逮捕状の緊急執行の場合,遅くとも勾留請求のときまでに逮捕状を被疑者に呈示する必要があるが,逮捕後の逮捕状の呈示が遅れた結果,法定の制限時間内に勾留請求ができなかったとしても,例外的に刑事訴訟法第206条により制限時間不遵守の免責を受け得る余地があるから,この見解に立ったとしても,実際上の不都合はない。
- ①Ⅰの見解について述べた正解
- ②Ⅱの見解について述べた
解説
要点
記述の内容が『緊急逮捕を否定しても不都合がない理由』を述べているか、『緊急逮捕を認めるべき理由』を述べているかを見極めることが、見解ⅠとⅡの振り分けの決め手になる。
結論
記述エは、緊急逮捕を許さない見解(Ⅰ)に対して想定される実際上の不都合(逮捕状の緊急執行では呈示が遅れて勾留請求の制限時間を守れなくなる場合がある、という批判)に対し、刑訴法206条の免責規定を使えば不都合はないと反論するものである。したがって、これは見解Ⅰを擁護・説明する記述であり、正解は選択肢1となる。
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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
