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平成24年 司法試験 短答式 刑法 第2問ウ 解説

平24司法 第2問ウ刑法共同正犯の過去問

問題

次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,甲に( )内の犯罪の共同正犯が成立する場合には1を,教唆犯又は幇助犯が成立する場合には2を,間接正犯が成立する場合には3を選びなさい。 ウ.甲は,常日頃暴行を加えて自己の意のままに従わせていた実子の乙(13歳)に対し,Vが管理するさい銭箱から現金を盗んでくるように命じ,乙は,是非善悪の識別能力及び識別に従って行動を制御する能力を有していたが,甲の命令に従わなければまた暴力を振るわれると畏怖し,意思を抑圧された状態で,前記さい銭箱から現金を盗んだ。(窃盗罪)
  1. ①犯罪の共同正犯が成立する
  2. ②教唆犯又は幇助犯が成立する
  3. ③間接正犯が成立する正解

解説

要点
被利用者に是非善悪の識別能力があっても、日頃の暴行による支配で意思を抑圧された状態で犯行を命じた場合には、判例上、利用者に窃盗罪の間接正犯が成立する(最決昭58.9.21)。能力の有無そのものではなく、現実に自由な意思決定ができたかが区別の決め手となる。

結論

選択肢3が正しい。乙には是非善悪の識別能力とそれに従って行動を制御する能力があったが、甲が日頃から暴行を加えて意のままに従わせ、命令に従わなければ暴力を受けると畏怖させて意思を抑圧した状態で窃盗をさせたため、判例の立場では甲に窃盗罪の間接正犯が成立する。

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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。