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平成24年 司法試験 短答式 刑法 第11問イ 解説

平24司法 第11問イ刑法未遂・中止犯・不能犯の過去問

問題

次の【事例】に引き続く事情に関する後記アからオまでの各【記述】を判例の立場に従って検討し,甲に殺人未遂罪の中止犯が成立する場合には1を,成立しない場合には2を選びなさい。【事 例】甲は,殺意をもって,乙の頭部目掛けて包丁で1回切り付けたが,乙は,これを左腕で防いだため,左前腕部切創の傷害を負った。【記 述】 イ.乙は,前記左前腕部切創に起因する出血のため,早期に治療を受けなければ出血性ショックにより死亡する危険のある状態となった。甲は,乙に致命傷を与えたと思い,その場を立ち去ろうとしたが,乙から「助けてくれ。」と懇願されたため,憐憫の情を催し,通行人に「あそこに怪我人がいるから,あとはよろしく。」とだけ告げて立ち去った。乙は,その通行人が手配した救急車によって病院に搬送されて治療を受けた結果,死亡するに至らなかった。
  1. ①甲に殺人未遂罪の中止犯が成立する
  2. ②成立しない正解

解説

要点
実行行為が終了し結果発生の危険が現実化した場合(実行未遂)の中止犯には、単に手を止めるだけでなく結果防止に向けた真摯な努力が必要であり、内容の乏しい依頼で立ち去るだけでは中止行為として不十分。

結論

甲に殺人未遂罪の中止犯は成立しない(選択肢2が正しい)。乙は出血性ショックで死亡の危険がある重篤な状態にあったにもかかわらず、甲は通行人に「怪我人がいるから、あとはよろしく」と告げただけで具体的な事情を伝えず立ち去っており、結果発生防止のための真摯な努力があったとは評価できないからである。

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出典:法務省「平成24年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。