平成23年 司法試験 短答式 商法 第37問 解説
問題
取締役会設置会社(委員会設置会社を除く。)における支配人に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.支配人は,取締役会の決定によって選任する。
イ.支配人の任期は,選任後2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までである。
ウ.支配人は,会社の許可を受けなくても,他の会社の取締役となることができる。
エ.支配人が自己の利益を図る意図で会社の事業に関する行為をした場合でも,相手方がその意図を知っているときは,その会社は,その行為について責任を負わない。
オ.支配人は,会社の他の使用人を選任することができない。
- ①ア ウ
- ②ア エ正解
- ③イ ウ
- ④イ オ
- ⑤エ オ
解説
要点
支配人の選任・解任は取締役会設置会社では取締役会の専決事項(362条4項3号)で任期の定めはなく、支配人は他の会社の取締役等になるには会社の許可が必要(12条1項4号)で他の使用人は選任できる(11条2項)。支配人が自己の利益を図る意図でした行為は、相手方がそれを知っていれば会社に効果が帰属しない(民法93条但書類推、最判昭42.4.20)。
結論
正しいのはアとエであり、選択肢2が正解である。支配人の選任は取締役会設置会社では取締役会の専決事項であり(アは正しい)、支配人が自己の利益を図る意図でした行為について相手方が悪意の場合は会社が責任を負わないという判例法理が妥当する(エは正しい)。
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出典:法務省「平成23年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
