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平成23年 司法試験 短答式 民法 第27問 解説

平23司法 第27問民法賃貸借・使用貸借の過去問

問題

Aを貸主,Bを借主とするA所有の甲建物の使用貸借契約に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。 ア.甲建物に瑕疵があり,Aがそれを知らなかったことについて過失がある場合には,Aは,担保責任を負う。 イ.甲建物内の蛍光灯が切れたので,Bが新しいものに交換した場合,Bは,Aに対して蛍光灯の代金を請求することができる。 ウ.甲建物についてBが有益費を支出し,使用貸借契約の終了時に,Bがその支出した金額の支払をAに対して求めた場合,Aは,Bが支出した金額ではなく,Bが有益費を支出したことによる甲建物の増価額をBに支払うことができる。 エ.AB間の使用貸借契約が,返還の時期は定めていないが,Bが他の適当な建物に移るまでのしばらくの間,Bが住居として使用することを目的としていた場合において,Bが現実に適当な建物を見つけることができなくても,それに必要な期間を経過したときは,Aは,使用貸借契約の解約をすることができる。 オ.AB間の使用貸借契約は,Aの死亡によってその効力を失う。
  1. ①ア ウ
  2. ②ア オ
  3. ③イ エ
  4. ④イ オ
  5. ⑤ウ エ正解

解説

要点
使用貸借は無償契約であることから、貸主の引渡義務・担保責任は贈与に準じて軽減され(出題当時の旧551条1項では瑕疵を知りながら告げなかった場合のみ責任。現行法では特定時の状態で引き渡す旨の推定)、通常必要費は借主負担、有益費は貸主に支出額か増価額かの選択権があり、借主の死亡で終了する(貸主の死亡では終了しない)という帰結を押さえる。

結論

正しいのはウとエであり,選択肢5が正解である。ウは有益費の償還について貸主に選択権があること,エは使用目的に足りる期間経過による解約が認められることに基づく。ア・イ・オはいずれも使用貸借の無償契約としての性質から導かれる規律に反する。

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出典:法務省「平成23年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。