平成23年 司法試験 短答式 憲法 第5問イ 解説
問題
憲法第19条に関する次のアからウまでの各記述のうち,aは最高裁判所の判例を要約したものであり,bはその批判として書かれたものである。bがaの批判となっている場合には1を,bがaの批判となっていない場合には2を選びなさい。
イ.a.内申書に記載されたのは事実である外部的行為であり,それによってその者の思想,信条を了知し得るものではない。b.思想,信条とその者の外部的行為の間の密接な関係を認めた三菱樹脂事件判決(最大判昭和48年12月12日)の趣旨と相違する。
- ①bがaの批判となっている正解
- ②bがaの批判となっていない
解説
要点
麹町中学校内申書事件(最判昭和63年7月15日)は『外部的行為から思想・信条は了知できない』としたが、三菱樹脂事件(最大判昭和48年12月12日)は学生運動参加という外部的行為から思想・信条を推知することを前提に判断しており、両者の論理は整合しないという批判が成り立つ。
結論
選択肢1が正しい。aの内申書事件判決(外部的行為からは思想・信条を了知できないとする論理)は、外部的行為とその背後にある思想・信条との結びつきを前提とした三菱樹脂事件判決の趣旨と論理的に整合しないため、bはaに対する有効な批判となっている。
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出典:法務省「平成23年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
