平成23年 司法試験 短答式 刑法 第2問ウ 解説
問題
次のアからオまでの各事例を判例の立場に従って検討し,( )内の甲の行為とVの死亡との間に因果関係が認められる場合には1を,認められない場合には2を選びなさい。
ウ.甲は,高速道路のパーキングエリアに駐車中の自動車内で,V女と口論になり,感情が高ぶってV女の顔面を平手で1回殴打した。V女は,腹を立てて一人で帰宅しようと考え,車外に出て,高速道路の本線を横断し,反対車線側に設置された高速バスの停留所に行こうとしたところ,本線上を走行してきた乙運転の自動車にはねられ,全身打撲により死亡した。(甲が車内でV女を殴打した行為)
- ①甲の行為とVの死亡との間に因果関係が認められる
- ②認められない正解
解説
要点
因果関係の相当性は、被害者の異常な介在行為が行為者の行為に「誘発された」ものか、被害者自身の自由な意思決定によるものかで判断が分かれる。逃走目的なら誘発性が認められやすいが、単なる帰宅目的の自発的行動では因果関係が否定されやすい。
結論
甲の平手打ち1回という軽微な暴行と、Vが自らの意思で高速道路を横断したことによる死亡との間には、判例の立場からは因果関係が認められない。したがって選択肢2が正しい。
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出典:法務省「平成23年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
