平成23年 司法試験 短答式 刑法 第2問イ 解説
問題
次のアからオまでの各事例を判例の立場に従って検討し,( )内の甲の行為とVの死亡との間に因果関係が認められる場合には1を,認められない場合には2を選びなさい。
イ.甲は,人通りの多い路上でVとけんかになり,Vの顔面を殴打したところ,Vは路上に転倒し,脳震とうを起こして一時的に意識を失った。甲がVを放置して逃走した後,日頃からVに恨みを持っていた乙が通り掛かり,意識を失っているVの腹部を多数回足で蹴ったところ,Vは乙のこの暴行で生じた内臓の出血により死亡した。(甲がVの顔面を殴打して転倒させた行為)
- ①甲の行為とVの死亡との間に因果関係が認められる
- ②認められない正解
解説
要点
因果関係の判断では、死因となった傷害がいずれの行為によって形成されたかを特定し、先行行為の危険性が死亡結果に現実化したかを問う。死因が第三者の独立した暴行のみから生じている場合、先行行為者の因果関係は否定される(甲には傷害罪が残る)。
結論
甲の顔面殴打行為とVの死亡との間に因果関係は認められない。Vの死因は乙が加えた腹部への暴行による内臓の出血であり、甲の行為が死因となる傷害を形成していないためである。
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出典:法務省「平成23年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
