平成23年 司法試験 短答式 刑法 第10問オ 解説
問題
次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
オ.甲は,他人が居住する建物に放火することを企て,30分後に発火して導火材を経て同建物に火が燃え移るように設定した時限発火装置を同建物に設置したが,設定した時刻が到来する前に発覚して同装置の発火に至らなかった。この場合,甲には現住建造物等放火未遂罪は成立しない。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
放火罪の実行の着手は点火行為そのものに限られず、時限発火装置の設置のように、以後行為者の関与なく自動的に発火・延焼に至る危険が客観的に生じた時点でも認められる。
結論
本記述は誤りであり、正解は選択肢2である。甲は導火材を通じて自動的に発火・延焼する時限発火装置を現に建物に設置しており、この設置行為自体によって既に現住建造物等放火罪の実行の着手が認められるため、発火に至らなくても現住建造物等放火未遂罪が成立する。
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出典:法務省「平成23年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
