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平成23年 司法試験 短答式 刑法 第7問 解説

平23司法 第7問刑法強盗罪の過去問

問題

強盗殺人罪に関する次の【見解】A説ないしC説に従って後記【事例】ⅠないしⅢにおける甲の罪責を検討し,後記1から5までの【記述】のうち,正しいものを2個選びなさい。【見 解】強盗殺人罪が成立するためには,A説:殺人行為が強盗の機会に行われなければならないとする。B説:殺人行為が強盗の手段でなければならないとする。C説:殺人行為が強盗の手段である場合に限らず,事後強盗(刑法第238条)類似の状況における殺人行為も含むとする。【事 例】Ⅰ.甲は,強盗の目的で,乙に対し,持っていたナイフを突き付け,「金を出せ。出さなかったら殺す。」などと申し向け,反抗を抑圧された乙から現金を奪い取った後,逃走しようとしたが,乙に追跡され,犯行現場から約10メートル逃げたところで,捕まらないようにするため,殺意をもって乙の胸部を刃物で突き刺し,乙を即死させた。Ⅱ.甲は,乙所有の自動車1台を窃取し,犯行翌日,同車を犯行場所から約10キロメートル離れた場所で駐車させ,用事を済ませた後,同車に戻ってきたところを乙に発見され,同車を放置して逃走した。甲は,乙に追跡されたので,捕まらないようにするため,殺意をもって乙の胸部を刃物で突き刺し,乙を即死させた。Ⅲ.甲は,乙方において,乙をロープで縛り上げた上,乙所有の現金を奪い取った後,乙方から逃走しようとしたが,乙方玄関先において,たまたま乙方を訪問した丙と鉢合わせとなり,丙が悲鳴を上げたことから,犯行の発覚を恐れ,殺意をもって丙の胸部を刃物で突き刺し,丙を即死させた。【記 述】 1.A説によれば,事例Ⅰでは強盗殺人罪が成立する。 2.A説によれば,事例Ⅲでは強盗殺人罪は成立しない。 3.B説によれば,事例Ⅱでは強盗殺人罪は成立しない。 4.B説によれば,事例Ⅲでは強盗殺人罪が成立する。 5.C説によれば,事例Ⅱでは強盗殺人罪が成立する。 ※ 該当するものを2個選ぶ問題です。2個の組合せを選んでください。
  1. ①1と2
  2. ②1と3正解
  3. ③1と4
  4. ④1と5
  5. ⑤2と3
  6. ⑥2と4
  7. ⑦2と5
  8. ⑧3と4
  9. ⑨3と5
  10. ⑩4と5

解説

要点
強盗殺人罪(240条後段)の成立範囲は、殺人行為が強盗の機会内か(A説)、強盗の手段か(B説)、事後強盗類似の状況を含むか(C説)で結論が分かれる。事例に時間的・場所的近接性、財物奪取との関連性を当てはめて判断する。

結論

記述1(A説で事例Ⅰは成立)と記述3(B説で事例Ⅱは不成立)が正しく、選択肢2「1と3」が正解である。記述2・4・5は、各説の要件を事例に当てはめると誤りとなる。

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出典:法務省「平成23年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。