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平成22年 司法試験 短答式 民法 第9問 解説

問題

付合と従物に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。 ア.土地を使用する権原のない者が作物の種をまき,これを自ら育てた場合には,生育中の作物の所有権は,種をまいた者に帰属する。 イ.所有者を異にする数個の動産が結合して,損傷することなく分離することができなくなった場合には,その合成物の所有権は,主たる動産の所有者に帰属する。 ウ.ガソリンスタンドが営まれている借地上の店舗用建物に設定された抵当権が実行された場合において,競売手続によりその所有権を取得した者は,抵当権設定当時に存した地下タンクの所有権をも取得する。 エ.建物の賃借人は,賃貸人の承諾を得て建物に増築を行っても,増築部分が取引上の独立性を有しない場合には,当該増築部分の所有権を取得しない。 オ.付合した動産について主従の区別をすることができないときは,各動産の所有者のうち一人又は数人の請求により,裁判所がその所有者を定める。
  1. ①ア イ
  2. ②ア オ正解
  3. ③イ ウ
  4. ④ウ エ
  5. ⑤エ オ

解説

要点
不動産の付合(242条)は「権原の有無」で結論が変わる。耕作者に農作物の権利が認められるのは242条ただし書が適用される土地使用権原のある場合であり、無権原者が播種・栽培した場合は原則どおり土地に付合して土地所有者に帰属する。また244条は主従の区別がつかない付合動産を価格割合による『共有』とする規定であり、裁判所が単独所有者を定める制度ではない。

結論

誤っているのはアとオであり、選択肢2が正しい。アは判例が耕作者の権利を認める前提(土地使用の権原があること)を欠く事案であり、オは民法244条が定める効果(共有)を誤って『裁判所が単独の所有者を定める』としている点で誤りである。

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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。