平成22年 司法試験 短答式 民法 第33問 解説
問題
未成年であるAの母はBであり,父はCであるが,BがAの親権者であり,BとCは婚姻をしていない場合に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.BがAの監護に関して第三者と法律行為をしたときに,Cは,これによって生じた債務について,連帯してその責任を負う。
イ.Aが単独で第三者と法律行為をしたがCがこれを追認したときは,Bは,当該法律行為を取り消すことができない。
ウ.AがCを殺害しようとしたために刑に処せられた場合において,Aは,Cの相続人となることができない。
エ.DがAを殺害した場合において,B及びCは,Dに対し,それにより被った精神的損害の賠償を請求することができる。
オ.家庭裁判所は,Bの意思に反しない場合において,Aの利益のため必要があると認めるときは,Aの親族の請求によって,BとともにCを親権者と定める審判をすることができる。
- ①ア イ
- ②ア オ
- ③イ ウ
- ④ウ エ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
婚姻していない父母の間では親権者は母Bのみであり、認知した父Cは監護に関する契約の当事者にも取消権・追認権者にもならない。他方、711条の近親者慰謝料請求権や891条の相続欠格は認知により成立した法律上の親子関係を基礎とし、親権の有無とは無関係である点を区別する。
結論
正しいのはウとエであり、選択肢4が正解である。ウは民法891条1号の相続欠格事由、エは同法711条の近親者固有の慰謝料請求権の要件を満たすことから導かれる。
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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
