平成22年 司法試験 短答式 民法 第11問 解説
問題
質権に関する次の1から5までの各記述のうち,正しいものはどれか。
- ①質権者は,質物の所有者の承諾がなくても,質物をさらに質入れすることができる。正解
- ②動産質は,引渡しがなければ効力を生じないことから,同一の動産について,複数の質権が設定されることはない。
- ③不動産質権者は,不動産を使用収益することができるから,当事者間で特約をしても利息を請求することはできない。
- ④法人を債権者とする指名債権の債権質については,確定日付のある証書をもってする通知又は承諾によってのみ,債務者以外の第三者に対する対抗要件を具備することができる。
- ⑤動産質の質権者が第三者に占有を奪われた場合,質権に基づいて返還請求をすることができる。
解説
要点
転質(民法348条)は質権設定者の承諾なく質権者の責任で行える点、動産質は占有回収の訴えによってのみ回復できる点(353条)を正確に押さえること。
結論
選択肢1が正しい。質権者は質物所有者(質権設定者)の承諾を得なくても、自己の責任で質物をさらに質入れ(転質)することができる(民法348条)。他の選択肢はいずれも条文の要件を誤っている。
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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
