平成22年 司法試験 短答式 行政法 第24問イ 解説
問題
行政裁量に関する次のアからエまでの各記述について,最高裁判所の判例に照らし,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.公立学校の校長が学生に対し原級留置処分又は退学処分を行うかどうかの判断は,校長の合理的な教育的裁量にゆだねられるべきものである。しかし,退学処分は,学生の身分をはく奪する重大な措置であることなどからすると,当該学生を学外に排除することが教育上やむを得ないと認められる場合に限って退学処分を選択すべきであり,その要件の認定につき他の処分の選択に比較して特に慎重な配慮を要するものである。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
神戸高専剣道実技受講拒否事件(最判平成8年3月8日)は、原級留置・退学処分の判断は校長の合理的な教育的裁量に委ねられるとしつつ、退学処分は学生の身分をはく奪する重大な措置であり、学校教育法施行規則が退学事由を限定的に定めていることからすると、教育上やむを得ない場合に限って選択すべきで、その要件認定には他の処分の選択に比較して特に慎重な配慮を要するとした。処分の重大性に応じて裁量統制の密度が高まる規範として正確に押さえる。
結論
本記述は最高裁判例(神戸高専剣道実技受講拒否事件、最判平成8年3月8日)の判旨をほぼそのまま引用したものであり、正しい内容である。したがって選択肢1が正解となる。
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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
