平成22年 司法試験 短答式 刑法 第8問オ 解説
問題
次のアからオまでの各事例における甲の罪責について,判例の立場に従って検討し,( )内の犯罪が既遂になる場合には1を,未遂にとどまる場合には2を,既遂にも未遂にもならない場合には3を選びなさい。
オ.甲は,乙から現金を喝取する目的で,現金の交付を要求する脅迫状を乙宅に郵送したが,乙が不在中に同脅迫状を受け取って読んだ乙の妻が直ちに警察に届け出たため,甲は現金を取得できなかった。(恐喝罪)
- ①犯罪が既遂になる
- ②未遂にとどまる正解
- ③既遂にも未遂にもならない
解説
要点
恐喝罪の既遂には、脅迫による畏怖に基づく処分行為(財物交付)とその移転が必要であり、脅迫状の郵送・到達により実行の着手は認められるが、誰も畏怖せず現金の交付がなければ未遂にとどまる。
結論
甲は脅迫状の郵送により恐喝罪の実行に着手したと評価できるが、畏怖に基づく現金の交付という結果には至っていないため、恐喝罪は未遂にとどまる。よって選択肢2が正しい。
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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
