SaySayLaw無料で演習する

令和8年 予備試験 短答式 民法 第6問 解説

令8予備 第6問民法その他の担保物権の過去問

問題

留置権に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。 ア.賃貸人による建物明渡請求に対し、賃借人は、敷金返還請求権を被担保債権とする留置権を行使して建物の明渡しを拒むことができない。 イ.建物明渡請求訴訟において、原告の主張する請求原因が全て認められるものの、被告の留置権の抗弁が認められるときは、原告の請求は棄却される。 ウ.甲建物の賃借人Aが賃料を滞納し、賃貸人Bにより賃貸借契約が解除された後、Aが甲建物について有益費を支出したときは、Aは、Bによる甲建物の明渡請求に対し、その有益費の償還請求権を被担保債権とする留置権を行使して甲建物の明渡しを拒むことができる。 エ.留置権者は、債務者の承諾を得て留置物を第三者に賃貸したときは、その賃料を留置権の被担保債権の弁済に充当することができる。 オ.留置権者が善良な管理者の注意義務に違反したことにより留置物である時計を壊したときは、債務者は、留置権の消滅を請求することができる。
  1. ①ア ウ
  2. ②ア エ
  3. ③イ ウ正解
  4. ④イ オ
  5. ⑤エ オ

解説

要点
留置権の抗弁が認められても請求全部棄却ではなく引換給付判決になること、賃貸借解除後に権原のないことを知りつつ支出した費用には民法295条2項の類推適用により留置権が成立しないことの2点は頻出の落とし穴。

結論

誤っているのはイとウであり、選択肢3が正解である。イは留置権の抗弁が認められた場合の判決内容を誤って述べており、ウは賃貸借契約解除後に支出した有益費について留置権を認めてしまっている点で誤りである。

この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
無料で始める

出典:法務省「令和8年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。