令和7年 予備試験 短答式 刑事訴訟法 第22問 解説
問題
控訴に関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。ただし、判例がある場合には、それに照らして考えるものとする。
ア.控訴をするには、申立書を控訴裁判所に差し出さなければならない。
イ.控訴裁判所は、被告人のみが控訴をした事件につき、原判決の刑より重い刑を言い渡すことができる。
ウ.控訴の取下げをした者は、その事件について更に控訴をすることができない。
エ.控訴審は事後審であるから、控訴裁判所は、第一審判決後に生じた刑の量定に影響を及ぼす情状について取り調べることはできない。
オ.控訴審における事実誤認の審査は、第一審判決が行った証拠の信用性評価や証拠の総合判断が論理則、経験則等に照らして不合理といえるかという観点から行うべきである。
- ①ア イ
- ②ア ウ
- ③イ エ
- ④ウ オ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
控訴申立書は控訴裁判所ではなく第一審裁判所に提出する(374条)こと、不利益変更禁止(402条)、控訴審は事後審だが量刑判断のため第一審判決後の情状も職権で取り調べうること(393条2項)、事実誤認の審査基準(論理則・経験則)を正確に押さえる。
結論
正しいのはウとオであり、選択肢4が正解である。上訴の取下げをした者は更に上訴をすることができず(刑訴法361条前段。控訴は上訴の一種であるから直接適用される)、事実誤認の審査は第一審の証拠評価が論理則・経験則に照らし不合理かという観点で行うとする判例準則(最判平24.2.13)が正しく反映されている。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和7年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
