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令和7年 予備試験 短答式 刑法 第10問 解説

令7予備 第10問刑法罪数論の過去問

問題

1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合、正しいものを2個選びなさい。 1.甲は、乙がA及びBを木刀で順次殴打して両名を負傷させる犯行に及んだ際、これに先立ち、乙の意図を知りながら、凶器として同木刀を乙に手渡し、これらの犯行を幇助した。この場合、甲に2個の傷害罪の幇助犯が成立し、これらは観念的競合となる。 2.甲は、Aを監禁することを目的として、Aの手足をロープで縛り付けて逮捕し、これに引き続き自宅にAを監禁した。この場合、甲に逮捕罪及び監禁罪が成立し、これらは牽連犯となる。 3.甲は、自宅でAを殺害し、その死体を自宅の庭に埋めて遺棄した。この場合、甲に殺人罪及び死体遺棄罪が成立し、これらは牽連犯となる。 4.甲は、火災保険金をだまし取ろうと考え、同居していた妻が不在の間に、自宅に放火して全焼させ、その後に火災原因を偽って火災保険金の支払を受けた。この場合、甲に現住建造物等放火罪及び詐欺罪が成立し、これらは牽連犯となる。 5.甲は、A名義で預金口座を開設する目的で、Aに成り済ましてA名義で口座開設申込書を作成し、これを銀行の係員に提出して、A名義の預金通帳の交付を受けた。この場合、甲に有印私文書偽造罪、同行使罪及び詐欺罪が成立し、これらは牽連犯となる。 ※ 該当するものを2個選ぶ問題です。2個の組合せを選んでください。
  1. ①1と2
  2. ②1と3
  3. ③1と4
  4. ④1と5正解
  5. ⑤2と3
  6. ⑥2と4
  7. ⑦2と5
  8. ⑧3と4
  9. ⑨3と5
  10. ⑩4と5

解説

要点
牽連犯・観念的競合の成否は、単に時間的に前後する行為かではなく、行為が「1個」かどうか(観念的競合)、また手段・結果の関係が「類型的・通常的」かどうか(牽連犯)で判断する。放火と保険金詐欺、逮捕と監禁、殺人と死体遺棄は牽連犯にならない典型例として押さえる。

結論

正しいのは記述1と記述5であり、選択肢4が正解である。記述1は1個の幇助行為から2個の正犯犯罪を幇助した場合の観念的競合、記述5は文書偽造・行使・詐欺の典型的な牽連犯の事例であり、いずれも判例の立場に合致する。

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出典:法務省「令和7年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。