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令和7年 予備試験 短答式 刑法 第9問 解説

問題

学生A及びBは、【事例】について、【会話】のとおり議論している。【会話】中の①から⑨までの( )内に【語句群】から適切なものを入れた場合、正しいものの組合せは1から5までのうちどれか。なお、①から⑨までの( )内には、それぞれ異なるものが入る。【事 例】甲は、殺人事件を目撃し、その犯人はXに見えたという記憶であるが、大人しいXが殺人事件を起こすはずがなく、真実はXとよく似たYが犯人であると考え、Xを被告人とする殺人事件の公判廷において、宣誓の上、「犯人はYである。」と自己の記憶に反する証言をした。客観的な真実としては、上記殺人事件の犯人はYではなくXであった。【会 話】学生A.甲に偽証罪が成立するか否かは、刑法第169条の「虚偽」の解釈によりますね。私は、証人が経験した内容を正確に反映することが刑事司法にとって重要であると考えるので、「虚偽」とは(①)ことであると考えます。学生B.私は、Aさんとは異なり、「虚偽」とは(②)ことであると考えます。学生A.私の立場からすると、(③)ので、甲の証言は「虚偽」に当たります。甲は、(④)ので、(⑤)。学生B.私の立場からすると、(⑥)ので、甲の証言は「虚偽」に当たります。甲は、(⑦)ので、(⑧)。学生A.判例は、(⑨)と同様の立場に立っていますね。【語句群】a.客観的真実に反する b.証人の記憶に反するc.客観的にはXが犯人である d.甲の記憶ではXが犯人であるe.自己の記憶に反する証言をしていると認識しており、故意も認められるf.真実を証言していると認識している以上、故意が認められないg.偽証罪が成立します h.偽証罪は成立しませんi.Bさん j.私
  1. ①①a ③c ⑥d ⑧h
  2. ②①b ④e ⑥c ⑧g
  3. ③②a ④f ⑦e ⑨i
  4. ④②b ⑤h ⑦f ⑨i
  5. ⑤③d ⑤g ⑦f ⑨j正解

解説

要点
偽証罪(刑法169条)の「虚偽」の意義について、主観説(証人の記憶に反する事実を述べること)が判例・通説であり、この立場からは記憶に反する証言をすれば客観的真実と一致していても偽証罪が成立し得る一方、客観説からは記憶通りに証言しても客観的真実と異なれば虚偽となるが、その場合は故意が阻却される点を整理して覚える。

結論

正解は選択肢5である。甲は自己の記憶(Xが犯人)に反してYが犯人だと証言しており、主観説(記憶説)に立てば記憶に反する陳述として「虚偽」に当たり故意も認められ偽証罪が成立するが、客観説に立てば甲は自ら真実と信じるところを語ったにすぎず故意が欠けるため偽証罪は成立しない。判例は主観説(学生Aの立場)と同様の立場である。

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出典:法務省「令和7年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。