令和5年 予備試験 短答式 商法 第19問 解説
問題
株主総会に関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.判例の趣旨によれば、会社法上の公開会社でない取締役会設置会社は、取締役会の決議によるほか株主総会の決議によっても代表取締役を選定することができる旨を定款で定めることができる。
イ.株式会社は、株主総会の場所に存しない株主を、映像と音声の送受信により相手の状態を相互に認識しながら通話をすることができる方法によって、当該株主総会に出席させることはできない。
ウ.判例の趣旨によれば、定款に株主総会で議決権を行使する代理人を株主に限定する旨の定めがある場合には、法人である株主は、その従業員であって株主でない者に株主総会における議決権を代理行使させることができない。
エ.株式会社は、取締役を選任する株主総会の決議について、定足数をなくし、出席した株主の議決権の過半数をもって行うこととする旨を定款で定めることができる。
オ.監査役会設置会社は、取締役の選任について、株主からの請求があるときであっても累積投票によらない旨を定款で定めることができる。
- ①ア ウ
- ②ア オ正解
- ③イ ウ
- ④イ エ
- ⑤エ オ
解説
要点
代表取締役の選定は取締役会設置会社では原則取締役会決議事項だが、非公開会社では定款で株主総会にも選定権限を持たせられる(最決平29.2.21)。累積投票は定款で排除できる(342条1項)が、役員選任の定足数は定款でも1/3未満にはできない(341条)。
結論
正しい記述はアとオであり、選択肢2が正解である。アは非公開会社の取締役会設置会社における代表取締役選定に関する判例の趣旨に合致し、オは累積投票を定款で排除できる342条1項の規定どおりだからである。
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出典:法務省「令和5年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
