令和5年 予備試験 短答式 行政法 第21問ア 解説
問題
次のアからエまでの各記述について、法令又は最高裁判所の判例に照らし、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
ア.土地収用法に基づく権利取得裁決がされた場合に従前の土地所有者が起業者を被告として提起する、当該裁決の無効を前提とする土地所有権の確認を求める訴えは、行政事件訴訟法(以下「法」という。)第4条の当事者訴訟のうち、「当事者間の法律関係を確認し又は形成する処分又は裁決に関する訴訟で法令の規定によりその法律関係の当事者の一方を被告とするもの」である。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
処分・裁決の効力の有無を前提問題として争う民事訴訟は「争点訴訟」(行訴法45条)であって、法4条後段の形式的当事者訴訟ではない。形式的当事者訴訟は土地収用法133条2項の損失補償訴訟のように、法令が特に当事者の一方を被告とすべき旨を定めた訴訟に限られる。
結論
記述アは誤り(選択肢2が正しい)。権利取得裁決の無効を前提とする所有権確認訴訟は、行政処分の効力の有無を先決問題として争う民事訴訟であり、行政事件訴訟法45条の争点訴訟に当たる。法4条後段の形式的当事者訴訟(「法令の規定によりその法律関係の当事者の一方を被告とするもの」)には該当しない。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和5年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
