令和4年 予備試験 短答式 民法 第4問 解説
問題
A、B及びCが甲土地を各3分の1の割合で共有している場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.甲土地がDによって不法に占有されている場合には、Aは、Dに対し、甲土地の不法占有によりA、B及びCが被った損害の全部の賠償を請求することができる。
イ.AがB及びCの同意を得ずに農地である甲土地の宅地造成工事を完了した場合には、原状回復ができるときであっても、Bは、甲土地の原状回復を請求することができない。
ウ.AがBに対する甲土地の管理費用の支払義務を履行しないまま1年が経過したときは、Bは、相当の償金を支払ってAの持分を取得することができる。
エ.甲土地について現物分割の方法により共有物の分割をした場合には、Aは、その分割によってA所有とされた部分につき、単独所有権を原始取得する。
オ.AがBに対して甲土地の管理費用の支払請求権を有するときは、現物分割の方法により甲土地につき共有物の分割をするに際し、Bに帰属すべき部分をもって、その弁済に充てることができる。
- ①ア イ
- ②ア オ
- ③イ エ
- ④ウ エ
- ⑤ウ オ正解
解説
要点
共有関係の重要判例・条文(損害賠償は持分割合に応じた分割債権、変更行為への原状回復請求は可能、253条2項の償金持分取得、259条の共有債権の弁済充当、分割は原始取得でなく交換的移転)を一括りで押さえること。
結論
正しいのはウとオであり、選択肢5が正解である。ウは民法253条2項の償金による持分取得の要件を満たし、オは民法259条の共有に関する債権の弁済充当そのものである。
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出典:法務省「令和4年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
