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令和4年 予備試験 短答式 民法 第12問 解説

令4予備 第12問民法賃貸借・使用貸借の過去問

問題

AがBからその所有する甲建物を賃借してBに敷金を交付した場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。 ア.Bは、Aが賃料を支払わない場合、未払賃料額が敷金額の範囲内であっても、Aが甲建物に備え付けた動産について先取特権を行使することができる。 イ.Aは、賃貸借契約の存続中、Bに対して、賃料債務の弁済に敷金を充てるよう請求することができる。 ウ.Aは、賃貸借契約が終了したときは、敷金が返還されるまで甲建物を留置することができる。 エ.Aが賃借権をCに適法に譲渡したときは、AはBに対して敷金の返還を請求することができる。 オ.BがCに甲建物を譲渡し、Cが賃貸人たる地位を承継した場合において、AがBに対して賃貸借契約上の未履行の債務を負担していたときは、敷金はその債務の弁済に充当され、残額があれば、その返還に係る債務がCに承継される。
  1. ①ア ウ
  2. ②ア オ
  3. ③イ ウ
  4. ④イ エ
  5. ⑤エ オ正解

解説

要点
敷金は賃借人からの充当請求権がなく(622条の2第2項後段)、明渡しと敷金返還は同時履行ではないため留置権も成立しない。賃借権の適法譲渡では旧賃借人に返還請求権が発生し(622条の2第1項2号)、賃貸人の地位承継では未払債務に充当後の残額が新賃貸人に承継される(605条の2第4項、最判昭44.7.17)。

結論

正しいのはエとオであり、選択肢5が正解である。敷金は賃借人からの充当請求権がなく留置権の対象にもならないが、賃借権の適法な譲渡や賃貸人の地位の承継の場面では、敷金関係の処理について判例・条文上明確なルールがある。

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出典:法務省「令和4年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。