SaySayLaw無料で演習する

令和4年 予備試験 短答式 民法 第13問 解説

問題

事務管理に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。 ア.管理者は、事務の管理をするにつき自己に過失なく損害を受けたときでも、本人に対し、その賠償を請求することができない。 イ.事務管理の開始後に、その管理が本人の意思に反することが明らかになった場合、管理者は、本人に対し、既に支出した費用の償還を請求することができない。 ウ.管理者が本人の名でした法律行為の効果は、事務管理の効果として直接本人に帰属する。 エ.管理者は、その事務が終了した後、本人に対し、遅滞なくその経過及び結果を報告しなければならない。 オ.管理者は、本人の財産に対する急迫の危害を免れさせるために事務管理をした場合には、悪意又は重大な過失があるのでなければ、これによって生じた損害を賠償する責任を負わない。
  1. ①ア ウ
  2. ②ア エ
  3. ③イ ウ正解
  4. ④イ オ
  5. ⑤エ オ

解説

要点
民法701条は645条から647条までの規定のみを事務管理に準用し、650条3項(受任者の損害賠償請求権)に相当する規定を置いていないため、管理者は自己に過失なく受けた損害の賠償を本人に請求できない。他方、本人の意思に反する事務管理でも702条3項により現存利益の限度で費用償還請求は可能であり、事務管理は代理権を発生させないので法律行為の効果は当然には本人に帰属しない。

結論

誤っているのはイとウであり、選択肢3が正解である。イは702条3項により現存利益の限度で費用償還請求ができるにもかかわらず「請求できない」と断定している点で誤り、ウは事務管理が代理権を生じさせるものではなく、法律行為の効果が当然に本人に帰属するわけではない点で誤りである。

この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
無料で始める

出典:法務省「令和4年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。